精油の安全な楽しみ方
私は、人からアロマテラピーについて質問され、
うまく説明ができなかった場合、
また振り返って勉強し直す、
ということを繰り返しています。
私は以前、アロマ関連の商品を扱うお店で働いていました。
お客様から、どのような質問が多かったかというと、
「とりあえず、精油を買ってみたけど、どうしたらよいかわからない」
方が多かった、と感じました。
例えば、
瓶からどうやって出すの?
何滴入れるの?
良いって、もらったんだけど、どうやって使ったらいい?
など、
精油を初めて扱う方が多くいらっしゃるなぁ
という印象を持ちました。
例えば、どのようにお答えしていたかというと、
質問1
瓶からどうやって出すの?
回答
精油は、蓋を開けると、写真のような中蓋(ドロッパーといいます)
があります。
ゆっくり斜めに傾けると、外側の穴からオイルが出ます。
真ん中の穴は空気が抜ける穴です。
瓶を逆さまにして上下に振っても、出てきません。
ここで、1滴出したいのに、一気に出てくるので、
ドロッパーが不良品では?と聞かれることもありました。
精油の種類によって、
瓶を傾けた瞬間に、速く滴下されるもの、
じーっと待って、ゆっくり滴下されるもの
があります。
精油の粘度が低いもの、
速く滴下される傾向があります。
具体的には、オレンジやレモン、グレープフルーツなど、
柑橘系の精油などが該当します。
精油の粘度が高いもの、
主にベースノートに分類される精油が、
ゆっくり滴下される傾向があります。
具体的には、サンダルウッドやベチバー、ベンゾインなど、
根、木、樹脂の精油などが該当します。
質問2
何滴入れるの?
回答
精油は、植物の香りの成分が凝縮されたものなので、
原液で使う事は、おすすめしません。
多くの精油メーカーは、
精油1滴=0.05ml
に設計されています。
用途別に簡単に、まとめてみました。
☆芳香浴
1滴〜5滴
お部屋の広さにもよります。
人間の鼻は、すぐに香りに慣れてしまうので、
換気を十分に行うようにして下さい。
☆沐浴
全身浴 1〜5滴
部分浴 1〜3滴
を目安にお湯に入れます。
但し、精油は、水と混ざり合いません。
その為、お風呂に直接入れると、精油の原液が粒状のまま、
肌に直接触れる事もあります。
一旦、塩や、キャリアオイル(植物油)に混ぜてから、
湯船に入れて、よくかき混ぜると良いです。
実際、私は、柑橘系の精油をお風呂に入れてみたところ、
痛い事がありました。
たった数滴でも、です。
☆トリートメント
はじめての方は、以下の希釈濃度で肌に付ける事をおすすめします。
全身 精油の希釈濃度1%以下
顔 精油の希釈濃度0.1〜0.5%以下
からだに塗りたくて、買ったが、
精油しか買っておらず、キャリアオイル(植物油)を
持っていないという方もいらっしゃいました。
キャリアオイルとは?
ですが、
キャリアオイルについては、別の機会に、
語らせていただきます。
☆ルームスプレー
使用するお部屋の広さや精油の種類によって濃度を調整します。
質問3
良いってもらったんだけど、どうやって使うの?
回答
お電話で質問を受けることが多かったので、
どのように使用したいのかをお聞きして、説明していました。
プレゼントされる方も多くいらっしゃいましたので、
小さな瓶が送られてきたんだけど?
とおっしゃる方もいました。
中には、テレビでアロマテラピーが紹介され、
取り上げられた精油名をインターネットで検索して、
とりあえず買ってみた、なんて方もいらっしゃいました。
もちろん、当時は、お店の商品を売る為に、働いていたので、
ディフューザーや、キャリアオイル、アロマストーンなど、
商品を買ってもらえるようにおすすめしていましたよ。
簡単に香りを楽しむことができます。
香りをかぐだけで、リラックスにも、リフレッシュにもなります。
但し、先に書きましたが、植物の香りの成分が凝縮されたものなので、
使い方を知った上で、楽しむことが重要です。
私は、これから、少しでも多くの方に、
アロマテラピーの良さを広めていけたらいいなと思っています。