orangetulip31のブログ

アロマとハーブが好き

「香り」の科学を読んで

近所の図書館へ、

アロマやハーブに関する本はないか、

探しに行きました。

 

そこで、

「香り」の科学

という本があったので、借りて、

読んでみました。

 

気になっていた本でした。

今日は、読んだ感想を書いてみようと思います。

 

〇全体の感想

私は、アロマテラピーの資格を取得する時に、

・香りを感じる仕組み

 (鼻から吸い込んで、脳に届くまでのメカニズム)

・香りを取り出す方法

 (水蒸気蒸留法、圧搾法など)

精油の化学

(モノテルペン炭化水素など、香りの成分は数種類に分類される)

を学びました。

この本では、私が勉強した、アロマテラピーのテキストよりも、

より詳しく説明がしてありました。

 

特に私が興味深かったのは、

精油の化学」の部分です。

 

精油成分の特徴について

私は、ひとつの精油が、どんな香りかを勉強してきました。

例えば、ラベンダー。

爽やかな酸味を持ち、フローラルで、

やさしく心癒される香りです。

 

ラベンダー精油は、リナロールや、酢酸リナリルなど、

複数の成分が混ざり、香りを作り出しています。

そのひとつひとつの成分について、

名前は勉強しましたが、特徴、どんな香りかについては

詳しく勉強したことはありませんでした。

この本には、特徴や香りについて、書かれていました。

たとえば、リナロール。

2種類の異性体が存在し、

+体は、甘くフローラル

-体は、ラベンダーの香りが強い

そうです。

異性体は、分子式は同じで、構造式の異なる分子のことです。

説明は難しくても、分子構造が書かれていたので、

目で見て、違いを理解することができました。

 

〇官能基について

官能基にも、特徴的な香りがあると書かれていました。

例えば、ヒドロキシル基(ーOH)がつくと、

みずみずしい、花のような香り

になる傾向があるとのことです。

※官能基とは、ーOHというように、

その分子の特徴づける

分子の顔?

のようなものです。

 

もうひとつ、勉強になった部分は、

「香りを分析する方法」

です。

 

ガスクロマトグラフィー

名前は、聞いたことあります。

精油を購入すると、成分分析表がついているので、

その分析表を作るのに、必要な装置であることは

知っています。

この本では、詳しく測定方法が述べられていました。

私には、難しい部分もあって、完全に理解するほど

読み解けたわけではありません。

ここは、もう少し読み込むか、分析化学の基礎を学ぶと、

理解できるかなと。

さらなる勉強が必要です。

 

最後に、

私は、ひとつの精油に含まれる個々の成分を取り出して、

その香りを嗅ぐ機会はありません。

でも、自分の好きな香りを見つけるには、

成分分析表を読み取る事が重要だと思っています。

自分が求めている香りかどうかを判断するには、

成分ひとつひとつについて、

特徴を理解することも大切であると思いました。

良い本に出会いました。